婚活

婚活がうまくいかない50代女性へ─まず自分を理解することから始めよう

「どうして婚活が思うように進まないのだろう」─そう感じたことはありませんか。出会いの場には参加しているし、プロフィールも整えているのに結果が出ない。そんなときに見直してほしいのは、相手の条件や環境ではなく、まずは自分自身です。

特に50代の婚活では、「私はこういう人」という客観的な自己理解が、これまで以上に大切になります。この記事では、自分を理解することが婚活を前に進める第一歩である理由と、その具体的な方法を考えていきます。

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婚活が進まないと感じるときに見直したいこと

婚活がうまくいかないとき、多くの人は「出会いが少ない」「条件が合わない」「相談所が悪い」と外側の要因に原因を求めがちです。しかし実際には、自分自身をうまく理解できていないことが大きな理由である場合も少なくありません。

たとえば「優しい人がいい」と希望していても、自分がどんな場面で安心感を覚えるのかが曖昧だと、実際に出会ったときに判断できなくなります。あるいは「自立している人がいい」と思っていても、自分自身の生活スタイルや価値観を見直さなければ、相手と噛み合わないことが起こります。

婚活は「相手選び」の前に「自己理解」から始まるのです。

「自分カルテ」で客観的に自分を知る

自己理解を深めるために役立つのが「自分カルテ」を作ることです。カルテという言葉の通り、自分の特徴を整理して「私はこういう人です」とまとめる作業です。ポイントは、主観だけでなく、できるだけ客観的な視線を取り入れることです。

  • 性格:落ち着きがある/好奇心旺盛/感情的になりやすい など
  • 生活リズム:朝型か夜型か、休日の過ごし方
  • 人間関係の特徴:友人との距離感、家族との関わり方
  • 大切にしたい価値観:安定、挑戦、信頼、自由 など
  • 結婚に求めるもの:安心感、経済面の支え、趣味の共有 など

プチワーク:今日から一週間、寝る前に「今日の自分らしかった瞬間」を一言だけメモしてみましょう。例えば「部下に頼られて嬉しかった」「一人でカフェに行った時間が落ち着いた」など。こうした記録は、自分カルテを具体的にするヒントになります。

さらに、自分だけでなく友人や家族に「私ってどんな人?」と聞いてみるのも効果的です。他者からのフィードバックは、ときに自分では気づいていなかった強みや弱みを教えてくれます。こうして整理したカルテは、プロフィール作成や自己紹介の場面で大きな助けになるでしょう。

飾りすぎると息苦しくなる──自己開示できない婚活の落とし穴

婚活では「少しでも良く見られたい」という気持ちが自然と働きます。特に50代になると、年齢や過去の経験を意識して「減点されないように」と背伸びしてしまうこともあるでしょう。

しかし、良く見せるために自分を飾り続けるのは大きなリスクを伴います。最初はうまくいったとしても、時間が経つほど本当の自分とのギャップに苦しむことになります。料理が得意ではないのに「料理好き」と書いてしまったり、実は一人の時間が好きなのに「常に誰かと一緒にいたい」と話してしまったり─こうした小さな誤魔化しは、後になって関係をぎくしゃくさせる原因になります。

実際に婚活カウンセラーがよく耳にするのは「プロフィールに“旅行好き”と書いたけれど、年に一度も旅行していなかった」というケース。最初は小さなズレでも、積み重なると「思っていた人と違う」という不信感へとつながってしまいます。

そして何より、自分を飾っている状態は息苦しさを生みます。「本当の自分を出したら嫌われるのでは」と不安を抱えたままでは、心からリラックスして相手と向き合うことができません。その緊張感や不自然さは、実は相手にも伝わってしまいます。

自然体を見せられる関係が長続きする理由

結婚生活は、毎日の積み重ねです。背伸びや取り繕いを続けてしまうと、必ずどこかで限界が訪れます。一方で、自然体で接することができる相手との関係は、不思議と長続きします。

例えば休日に、お互いが別々のことをしていても心地よく過ごせる関係を想像してみてください。彼は読書、自分はガーデニング。それぞれ好きなことをしながらも、一緒にお茶を飲む時間が流れる──そんな自然な過ごし方ができる相手こそ、長く寄り添える存在です。

自分の弱みや欠点も含めて受け止めてくれる相手に出会えると、心に余裕が生まれます。無理をせずにいられるからこそ、お互いが本音を出せる関係が築かれるのです。結果的に、信頼が深まり、安心感が増し、結婚生活を一緒に歩む基盤が整っていきます。

自然体でいられる関係では、笑顔や会話も自然に増えます。小さな不一致や意見の違いも、「この人になら話せる」と思えるため、大きなトラブルに発展しにくくなります。婚活で大切なのは、最初から「完璧な自分」を演じることではなく、「ありのままの自分」を受け止めてくれる人を探すことなのです。

まとめ──自分理解から始める婚活の第一歩

婚活がうまくいかないとき、解決のヒントは「相手」ではなく「自分」にあります。自分を理解することは、婚活の出発点であり、将来の幸せな生活を築くための基盤です。

「自分カルテ」で客観的に自分を知り、強みや弱みを整理すること。そして、相手に良く見せようと飾るのではなく、素直に自己開示できる勇気を持つこと。そうすれば、息苦しさから解放され、自然体で安心できる関係に出会いやすくなります。

「私はこういう人」と自分に言えることは、恥ずかしいことではなく、自分を大切にしている証です。今日からできる一歩は、ノートに「自分カルテ」を書き出すこと。小さな気づきが、未来の大きな出会いにつながっていきます。

50代からの婚活は、決して遅すぎることはありません。むしろ人生経験を積んだからこそ、自分を客観的に理解し、相手に誠実に伝える力を持っています。自分を理解することから、もう一度歩み出してみませんか。

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